【IPDB14-連載④】マルチモーダルAI(対話型検索応答システム)(2024.6.21)

IPデータ集No.14のご紹介【IPDB14-連載④】をお届けします。
今回の内容は、第2部より、マルチモーダルAI(対話型検索応答システム)について、解析した内容の一部抜粋となります。

前回の記事をご覧になっていない方は、「【IPDB14-連載③】マルチモーダルAIの出願状況分析」もぜひご覧ください。

※IPデータ集にご興味のある方は、IPデータ集のページ(https://www.tectra.jp/ipdata/)をご覧ください。

◆◆◆ No.14 第2部 より抜粋 ◆◆◆

  • <目次>
  •  第2部 知財に関するデータ分析 / IP Data Analysis
  •   第2章 マルチモーダルAIの出願状況分析 / Analysis of Patent Applications in Multimodal-AI
  •    第1節 対話型検索応答システム / Iterative search respond system
  •     背景 / Background
  •     対話型検索応答システムに関する特許出願動向 / Trends in Patent Applications Related to Iterative search respond system
  •   

第1節 対話型検索応答システム / Iterative search respond system

背景 / Background

昨今、マルチモーダルAIの注目されている活用例として、OpenAI社のChat-gptやグーグル社のBardのような対話型検索応答システムが大きく話題となっている。これらは、従来型のインターネット上のキーワード検索エンジンに対して、テキスト文章、画像、音声等の多種多様な検索クエリにより、テキスト文章、画像、音声等の多種多様な出力形態で回答が得られるチャット型検索エンジンである。
本節では、これらチャット型検索エンジンの他、多種多様な入出力手段を用いて利便性を向上させた技術が活用されている様々な用途・分野の対話型検索応答システムを対象とする。具体的には、人間により業務が行われていた消費者窓口等の代替手段としてのチャットシステム、ペットロボットや医療への応用等を想定している。これら分野の技術革新は、我々の生活基盤を大きく高度化させる注目すべき技術分野であり、今後の大きな発展が見込まれる。
そこで、本節では、上記のような様々な用途を含めた広義の対話型検索応答システムに関して特許出願動向を分析し、各企業の特許戦略について考察する。

対話型検索応答システムに関する特許出願動向 / Trends in Patent Applications Related to Iterative search respond system

(1)特許出願件数の推移 / Annual Number of Patent Applications

上のグラフは、対話型検索応答システムの解析対象となる母集団(データ抽出条件を参照)について、特許出願件数全体の出願年(遡及日ではない実際の出願日)ごとの推移を示している。また、出願年毎に、日本、米国、欧州、中華人民共和国、韓国、台湾、およびその他を優先権主張国・地域とする特許出願件数の累計数を示している。
全体の出願件数は2019年にピークを迎えているが、出願公開までの期間、データベースに出願公開情報が収録されるまでのタイムラグ、および、PCT出願が国内に移行するまでのタイムラグ等を考慮すると、2019年以降の出願はさらに増加していることが予想される。
・・・・・


◆同章より参考ページ◆

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

  • <次回予告>
  •  第2部 知財に関するデータ分析 / IP Data Analysis
  •   第2章 マルチモーダルAIの出願状況分析 / Analysis of Patent Applications in Multimodal-AI
  •    第2節 医療データ管理システム / Medical data management system
  •     背景 / Background
  •     医療管理データシステムに関する特許出願動向 / Trends in Patent Applications Related to Medical Management data System

● ● ● IPデータ集No.14 ご紹介のTOPICS連載シリーズ ● ● ●

【IPDB14-連載①】IPデータ集No.14のご紹介と、第1部より日本・世界の知財、経済指標、技術分野別の知財動向
【IPDB14-連載②】台湾における半導体分野の出願状況分析
【IPDB14-連載③】マルチモーダルAIの出願状況分析
【IPDB14-連載④】マルチモーダルAI(対話型検索応答システム)
【IPDB14-連載⑤】マルチモーダルAI(医療データ管理システム) ←NEXT
【IPDB14-連載⑥】マルチモーダルAI(生体認証/教育/農業分野)
【IPDB14-連載⑦】フードテックに関する特許技術動向(食品ロス削減)
【IPDB14-連載⑧】フードテックに関する特許技術動向(食品用蛋白質)